あふれる緑

旧川崎市営路面電車(展示)
昭和25年10月に供用が開始された桜川公園は、平成18年6月に市のリフレッシュパーク事業によってリニューアルされました。総面積2.8ヘクタールの園内には、芝生広場、軟式野球場、ウォーキングコースなどが設置され、散歩を楽しむ人や元気に駆け回る子供など、多くの市民が訪れる人気の公園です。


野球場

JR川崎駅東口から扇町行きのバスに乗り、「大島四ツ角」バス停で下車。セメント通りの1本北にある水門通りを産業道路方面に歩いていくと、左手に芝生広場が広がる桜川公園が見えてきます。
![]() ウォーキングコース案内 |
まずはこれにならって右へ進むことに。ほどなくすると2つ目の出入り口があり、その先に100m地点を示すウォーキングサインの看板が立てられています。
公園の外周に沿って植えられた寒緋桜や河津桜を眺めながら左にカーブして進んでいくと、コースが左右に分かれています。右は軟式野球場を回り込むウォーキングのロングコース(1周580m)、左は四阿と子供用の遊具、夏はチビッコに人気のじゃぶじゃぶ池の横を通るショートコース(1周280m)です。
今回はロングコースへ。200mサインを過ぎたところに「ハンカチの木」がありました。この木は中国原産で、白いハンカチのような花を咲かせることからこの名が付けられたものの、開花までに10年から15年ほどかかるそうです。
もしここで花を咲かせるのであれば、ぜひ見てみたいもの。開花時期は4月下旬から5月上旬ですが、開花するかはそのときまでのお楽しみ。

ウォーキングコースは野球場の東角・300mサインのところで左に曲がり、正面の公道を挟んだ向こうには、すべり台やジャングルジムの複合遊具が見えます。
桜川公園には飛び地が2ヶ所あり、うち1つがここです。複合遊具では母親に連れられた就学前の子供が遊んでおり、横の広場では小学校低学年くらいの子供たち10人ほどがゴムボールで野球を楽しんでいました。
再びウォーキングコースに戻ると、400mサインを過ぎたところで「災害対策用給水装置格納庫」と書かれたベンチが目につきます。桜川公園は、地震などの災害時に備えた市の「応急給水拠点」99ヶ所のうちの1つ。「もしも…」に備えた装置があるのは心強い反面、この装置を使う日が来ないことを願うばかりです。
500mサインの右手には、昭和44年3月に廃止された川崎市営路面電車の702型車両が1輌保存・展示されています。普段は車輌内に入れないのが少々残念ですが、ベージュのボディにグリーンのラインが描かれた外観は、どこか懐かしくレトロ感いっぱい。ひとしきりタイムスリップを楽しみ、もうひと頑張りしたところでウォーキングコースのスタート・ゴール地点に到着です。
川崎区の有名なお花見スポットの1つでもある桜川公園。園内では以前からあるソメイヨシノと昨年のリニューアル時に住民によって植えられた河津桜が見られ、毎年満開の桜が咲き誇る中で「おおひん地区・春の祭」が開催されています。当日はバザーや模擬店、ステージパフォーマンスなどが行われ、多くの人で賑わうとのこと。近隣のコリアタウンから、チヂミやキムチなどを提供する店も並び、手軽に本場の味が楽しめそうです。
桜川公園を訪れて感心したのは、行き届いた手入れと来園者の多さ。この公園は「NPO法人桜川公園愛護会」のみなさんの熱心な活動に支えられており、会員が毎日歩いてごみがあればすぐに拾い、知らない人でも気軽にあいさつをしているそうです。
園内で樹木の写真を撮っているとき、「いい写真が撮れますか」と年配の女性から声をかけられました。その気さくな一言に、住民の方がこの公園に深く親しみを持ち、いかに大切にしているか、その一端を知りました。
訪れる人をいつでも爽やかに迎えてくれる桜川公園。ときには、そんな空気に包まれてみるのも良さそうです。
南部公園事務所 主査
高松 誠さん
高松 誠さん
再整備により芝生広場や新しい遊具が設置され、また、公園愛護会の皆さんの維持活動により、以前に増して多くの方々に親しまれています。お互いに気持ちよく利用できるよう、ゴミは持ち帰るなどルールを守ってください。
